Resonance of the Times
本館1階 地上ウィンドー

時代を映す鏡であるファッション。常にその時代の最先端が集うウインドーという舞台に、江戸の流行の発信源であった「歌舞伎」に由来するデジタルアートを融合させました。三越伊勢丹が所蔵する歌舞伎衣裳をモチーフにビジュアルアーティスト・西条英樹氏が生み出す視覚的快感に満ちたモーショングラフィックが、令和のファッションと時代を超えたエネルギーの共鳴を起こします。
※画像はイメージです。

衣装名:黒地呉絽服連地雲龍宝尽文様唐人服
(くろじごろふくれんじうんりゅうたからづくしもんようとうじんふく)
演目名:「博多小女郎浪枕」
黒地の呉絽服連(ごろふくれん:毛足の長い粗剛な羊毛の織物)に雲龍や宝尽しの文様を縫い表した唐人服。

衣装名:白斜子地鯉の瀧登文様着付
(しろななこじこいのたきのぼりもんようきつけ)
演目名:「押戻」
非常にダイナミックな「鯉の瀧登り」の図様。

衣装名:紅縮緬地桜火炎太鼓幔幕文様傾城打掛
(べにちりめんじさくらかえんだいこまんまくもんようけいせいうちかけ)
演目名:「助六由縁江戸桜」
紅縮緬地に火炎太鼓(吊枠の周囲に火焔の形の装飾のある雅楽用の大太鼓[だだいこ])と幔幕、それに満開の桜を縫い表した打掛。
●デザイナー紹介

西条英樹
グラフィックデザイナー兼ビジュアルアーティスト。クリエイティブジャーナル誌『QUOTATION』のアートディレクターを約10年間担当したほか2017年に個展を開催するなど、商業デザインとパーソナルアートワークを行き来しながら作品を制作している。視覚表現において感覚的な影響を及ぼす因子になり得るものは何なのかという探求を、抽象的な幾何学形態、タイポグラフィ、コード、ジェネレーティブな要素を用いて行っている。